私には24人の姪、甥、孫がいます。何年も前、私は物事をシンプルにするために、クリスマスなどの重要なお祝い行事には家族単位で贈り物をすることにしました。ところが彼らが大人になり、それぞれ家庭を持つようになると、かつて私が考えたシンプルな方法はかえって複雑な結果を生み出すこととなりました。増え続けるファミリーに対応するために、新しいギフト戦略が必要です。
ところで、この体験は今日のエンタープライズ環境にも当てはまります。データセンターが拡大して世界中に分散した結果、データ ファブリックは「ハイブリッド化」し、ブロック単位のデータから複数のクラウドへと境界を越えるようになりました。このような環境を、必要なサービスやリソースの経済性を考慮しながら、複数の拠点にまたがって管理することは、これまでになく混沌とした、複雑で、困難なプロセスです。心当たりはありますか?同じような状況に見舞われていませんか?現実的な解決策は見つかりましたか?
もっとシンプルな環境、体験をお望みではないですか?ネットアップにはその答えがあります。
Cloud Managerは、NetApp Cloud Volumes ONTAP®を導入、管理するための一元化されたインターフェイスとして、必要に迫られて生まれた機能です。しかし、Cloud Managerはその後も進化し続け、新しい機能が追加され、今では独立したツールとして広く利用されるようになりました。
Cloud Managerは、ストレージ、リソース、経済性、サービス、ツールセットなど、ハイブリッド マルチクラウドのあらゆる要素に対応するネットアップの統合管理ソリューションです。お客様は、ハイブリッド環境全体に使用できる、シンプルなクラウド型の管理ツールやコンセプトを求めています。Cloud Managerはこのニーズに応えます。SaaSベースで、どこからでもアクセスでき、データ環境全体に必要な柔軟性を実現します。
多くのユーザにとって、従来のデータセンターに設置された物理ハードウェアにさまざまな管理ツールやソフトウェアをインストールしていた時代はすでに過去のものです。技術者は、ツールセットやダッシュボード、リソースに、クラウドのようなエクスペリエンスで、つまりサービスとしてアクセスできる環境を必要としています。Cloud Managerは、まさにそのニーズを実現するSaaS形式のグローバル コントロール プレーンです。Cloud Managerは、ネットアップのデータ環境、ツールセット、ダッシュボード、リソースを一元的に可視化します。また、オンプレミス環境とクラウド環境の両方でネットアップの標準化されたストレージ サービスとデータ サービスを提供し、一貫した操作体験と優れたコントロールを実現します。
オンデマンドでストレージを導入し、サービスをアクティブ化できます。Cloud Managerには、直感的なウィザード、推奨される対処方法、データ管理の管理と分析のための統合的なツールセットが組み込まれているため、リスクを軽減して管理を合理化することができます。また、ライセンスや使用権、ストレージ サービス、さらには保護やオンプレミス リソースなどの投資管理機能は、Cloud Managerに組み込みのDigital Walletに搭載されています。Digital Walletを使えば、分析と標準化を実施し、投資を最適化し、リスクを軽減できます。
Cloud Managerなら、ハイブリッド マルチクラウド環境全体をクラウドベースで一元管理することが可能です。
昨今、仕事をする場所や使用するデバイスを選ばないワーク スタイルが技術者の間に広まっています。データセンターのオフィスに籠もったり、IT部門のデスクに座ったままの時代は終わりました。働き方もプライベートと同様にモバイル化しており、その結果、ハイブリッド マルチクラウドのフットプリント管理方法も変化しました。変化の鍵を握るのは、モビリティとアクセシビリティです。
Cloud Managerには直感的な単一のWeb UIからアクセスできます。セキュリティはシングルサインオン(SSO)、クレデンシャル管理、ロールベースのアクセスによって強力に保護されています。いったん認証されてコントロール プレーンにログインすれば、環境全体を一元的に管理することができます。それだけではありません。完全なコントロール、ドリルダウン、設定機能によって、複数のパブリック クラウド プロバイダにストレージ環境を導入したり、既存のオンプレミス環境を検出したりできます。リアルタイムのダッシュボードとアラートを使用すれば、サービスの有効化、設定、デスティネーション リソースの作成もあっという間です。さらに、統合されたツールセットで環境全体の健全性や診断に関する情報を取得できます。修復ウィザードなどでは、人工知能ベースの分析と機械学習に基づく推奨処理が提案されるため、潜在的な問題を回避できます。クラウドのマーケットプレイスから購入した使用権やライセンスは、クラウド プロバイダに関係なくCloud Manager Digital Walletにアップロードし、まとめて管理できます。
Cloud Managerがあれば、ハイブリッド マルチクラウドのストレージ、サービス、投資を場所や時間、デバイスを問わずに管理できます。
統合された一元的なハイブリッド マルチクラウド管理なしで、異なる環境間の接続や関係を構築することは困難です。オンプレミス環境とクラウド環境の間で階層化、同期、バックアップ、その他の必要なサービスを設定するには、一般的に複数のツールや設定が必要となりますが、これらを複数の環境間で調整することは容易ではありません。ある環境から別の環境にリソースを移動するプロセスは、手間がかかることはもちろん、リスクも伴います。
Cloud Managerは皆様が必要とする柔軟性を実現します。環境間の関係の設定は簡単で、時間もかかりません。Cloud Managerのインテリジェントなキャンバスを使用すれば、作業環境内で利用可能なサービスを有効にしたり、環境をドラッグ&ドロップして関係を作成したり、作成した関係をグラフィカルに表示したりできます。既存の環境間や新しいデスティネーションでサービスを有効化するプロセスも、直感的なウィザードを使用すれば、画面の指示に従ってポリシーとデスティネーション環境を作成するだけです。ボリュームの作成、階層の管理、容量の調整、リソースの移動も、複数の環境間で迅速かつ一貫した方法で実施できます。
Cloud Manager Digital Walletによる投資管理はさらに柔軟な機能を提供し、リソースの交換、変換、共有、再割り当てを行うことで投資内容を無駄にすることなく活用することができます。たとえば、Cloud Volumesのノード単位ライセンスを、Cloud TieringやCloud Data Sense、Cloud Backupの容量クレジットと交換できます。また、FabricPoolのライセンスをCloud Tieringの使用権に変換し、必要であればAFFシステムとFASシステムで共有することも可能です。現在、NetApp Keystone®はDigital Walletで管理され、複数のクラウドを1つのサブスクリプションで利用できます。Keystone ONTAPのオンプレミス容量を、Digital WalletだけでCloud Volumes ONTAPに再割り当てすることが可能です。
Cloud Managerを使用すれば、本当の意味でのストレージ、サービス、関係、財務上の柔軟性をデータ環境全体で実現できます。
増え続ける家族へのクリスマス プレゼントと同様に、ハイブリッド マルチクラウド エコシステムの管理にもシンプルさが求められています。進化したCloud Managerが、ネットアップの管理コントロールプレーンとして選ばれる理由は明らかです。必要な柔軟性を備え、いつでも、どこでも、どのデバイスからもアクセスできる、シンプルなデータ環境管理を「aaS」形式で提供します。
Cloud Managerは、エンタープライズ環境全体を一元的に管理することで、お客様が求めるシンプルな操作を実現します。家族のためのシンプルな「愛情ギフト」管理ツールも、どこかに売っているといいのですが。Amazonで探せば見つかるでしょうか?
Cloud Manager Digital Walletの詳細については、NetApp.comおよびCloud.NetApp.comを参照してください。
シンプルなハイブリッド クラウド体験について詳しくは、こちらをご覧ください。
Cathi Allenは経験豊富な技術者です。プログラマとしてキャリアをスタートし、システム エンジニア、ネットワークと仮想化の管理者、製品管理、プロダクト マーケティング担当を経験してきました。Cathiは3つの博士号を取得しており、情報システム セキュリティでMSMを、プロジェクト管理でMBAを、情報技術管理でMBAを取得しています。IT業界における30年以上に及ぶキャリアにより、エキスパートとしての地位を確立しています。現在、NetAppのクラウド データ サービス担当プロダクト マーケティング マネージャーを務めています。趣味は旅行、骨董品収集、映画鑑賞、オフロード レース、キャンプ、ペットとの散歩です。