NetApp、インテリジェントなデータ　インフラストラクチャでAIの未来を牽引

NetAppのポートフォリオ全体にわたる革新と、NVIDIAを含む業界リーダーとの協力により、 AIでビジネスの成果を推進

ネットアップ合同会社（本社：東京都中央区、代表執行役員社長：中島シハブ）-- インテリジェントなデータ基盤を提供する企業 NetApp^®（NASDAQ：NTAP）は、AIイノベーションの加速に向けた業界リーダーとの協業における新たな展開を発表しました。NetAppは、生成AIの導入に必要なインテリジェントデータインフラストラクチャを提供することで、ビジネスとITにとって過去10年間で最も重要な進展の1つを企業が活用できるよう支援します。

生成AIは、コンテンツの生成、大量の情報の要約、質問への回答など、ビジネス革新のための実用的で目に見えるユースケースを促進します。ガートナー社の調査によると、AIソフトウェアへの支出は2027年までに2,979億ドルに成長し、生成AIはその3分の1以上を占めると予測しています。AI時代における成功の鍵は、管理可能で、信頼のできる、追跡可能なデータを使いこなすことです。

先日、NetAppの最高経営責任者を務めるGeorge Kurianは、NetApp INSIGHT 2024を開会し、このデータインテリジェンスの時代に関する広範なビジョンを発表しました。Kurianは、インテリジェントなデータインフラストラクチャによって、関連データをセキュアに管理し、絶えず更新することで、統合された生成AIを実現するための展望を打ち出しました。

NetAppは、NetApp INSIGHTにおいて、インテリジェントデータインフラストラクチャのさらなるイノベーションを発表しました。具体的には、以下のようなビジョンを掲げています。

NetApp ONTAPのNVIDIA DGX SuperPODストレージ認定プロセスの開始：NetAppは、AFF A90プラットフォーム上のNetApp ONTAPストレージとNVIDIA DGX SuperPOD AIインフラストラクチャのNVIDIA認定プロセスを開始しました。この認定は、NVIDIA DGX BasePODを搭載したNetApp ONTAPの既存の認定を補完し、さらに強化するものです。NetApp ONTAPは、大規模な言語モデル（LLM）におけるデータ管理の課題に対応し、AIトレーニングのワークロードにおけるデータ管理に妥協する必要がなくなります。
グローバルメタデータネームスペースの構築：顧客のハイブリッドマルチクラウド環境全体にわたりデータをセキュアかつコンプライアンスに準拠した方法で探索、管理するためのグローバルメタデータネームスペースを作成し、AI開発のための特徴抽出とデータ分類を可能にします。NetAppは、NVIDIA AIソフトウェアとの新たな統合を発表しました。この統合により、ONTAPとグローバル　メタデータ　ネームスペースを活用して、エージェント型AI向けのエンタープライズ検索拡張生成（RAG）を強化することができます。
AIデータパイプラインとの直接的な統合：これにより、ONTAPは、顧客データセットの増分変更内容を取り込み、ポリシーベースのデータ分類と匿名化を実行することで、圧縮性の高いベクトル埋め込みデータを生成します。ONTAPデータモデルと統合されたベクトルDBに格納することで、非構造化データをAI用に自動的かつ反復的に準備することができ、大規模で低レイテンシーのセマンティック検索と検索拡張生成（RAG）推論に対応することができます。
NetApp ONTAPのDisaggregated Storage Architecture：LLMトレーニングのような非常に大規模で計算負荷の高いAIワークロード向けに、ネットワーク速度とフラッシュドライブの速度の利用率を最大限に高め、インフラコストを削減する新しいストレージバックエンドのアーキテクチャを発表します。ラックスペースと電力を節約しながらパフォーマンスを大幅に向上させることができます。このアーキテクチャはNetApp ONTAPの重要な一部であり、Disaggregated Storage Architectureのメリットを享受しながら、ONTAPの実績ある耐障害性、データ管理、セキュリティ、ガバナンス機能を継続して利用することができます。
クラウドにおけるAIイノベーションを促進するネイティブクラウドストレージサービスの新機能：NetAppは、すべてのネイティブクラウドサービスにおいて、データの取り込み、検出、カタログ化を行うための統合された一元的なデータプラットフォームの提供に取り組んでいます。また、クラウドサービスとデータウェアハウスを統合し、データを可視化、準備、変換するデータプロセッシングサービスを開発しています。準備されたデータセットは、クラウド　プロバイダーのAIや機械学習サービス（サードパーティのソリューションも含む）とセキュアに共有し、利用することができます。さらに、Google Cloud NetApp VolumesをBigQueryとVertex AIのデータストアとして利用できるようにする統合計画も発表します。

NetAppで、プラットフォーム担当SVP兼ゼネラルマネージャKrish Vitaldevaraは次のように述べています。
「NetAppは、企業が生成AIの可能性を最大限に活用してイノベーションを推進し、多様な業界のアプリケーションで価値を創造できるよう支援します。我々は、業界をリードする他のプラットフォームと統合可能な、セキュアでスケーラブルかつ高性能なインテリジェントデータインフラストラクチャを提供することで、お客様生成AIを導入する際の障壁を克服できるようサポートします。これらのソリューションを利用することで、企業はより迅速かつ効率的にデータを生成AIアプリケーションに適用し、競合他社を出し抜くことができるのです」

NetAppは AIに対応したエコシステムを構築することで革新を続けています。

Domino Data Labs、Amazon FSx for NetApp ONTAPを採用：NetAppは、機械学習オペレーション（MLOps）を推進するため、Domino Data Labsと提携し、AIワークフローにおけるシームレスな統合の重要性を提唱しています。Dominoは、Domino Cloudプラットフォームで実行されるDomino Datasetsの基盤ストレージとしてAmazon FSx for NetApp ONTAPを採用し、コスト効率の高いパフォーマンスとスケーラビリティ、モデル開発の高速化を実現しています。DominoとNetAppは、DominoがFSx for NetApp ONTAPを使用することに加え、DominoのMLOpsプラットフォームをNetApp ONTAPに直接統合し、AIワークロードのデータ管理を容易にするための共同開発にも着手しました。
AIPod with Lenovo for NVIDIA OVXの一般提供開始：2024年5月に発表されたNetApp AIPod with Lenovo ThinkSystem servers for NVIDIAが一般向けに提供が開始されました。このインフラストラクチャソリューションは、生成AIとRAG機能を活用して生産性を向上させ、業務を効率化し、新たな収益機会を引き出すことを目指す企業向けに設計されています。
FlexPod AIの新機能：NetAppは、ハイブリッド　インフラストラクチャと運用プラットフォームであるFlexPod AIソリューションの新機能をリリースし、最新のワークロードの提供を加速します。RAGを実行するFlexPod AIは、AIアプリケーションを簡素化、自動化、保護し、企業がデータの潜在能力を最大限に活用できるようにします。シスコのコンピューティングとネットワーク、NetAppのストレージにより、お客様はコストの削減、効率的なスケーリング、価値実現までの時間の短縮、リスクの低減を実現できます。

TechTarget傘下のEnterprise Strategy Groupで、データ分析兼AIのプラクティスディレクターを務めるMike Leone氏は次のように述べています。
「NetAppは、堅牢なストレージとデータ管理機能を提供し、お客様のAIデータパイプラインの運用とサポートを支援します。しかし、ストレージはパズルの1ピースのようなものです。NetAppは、AIインフラストラクチャ分野で業界をリードする他のベンダーと協業することで、コンピュート、ネットワーキング、ストレージ、AIソフトウェアの各ソリューションがシームレスに統合され、AIイノベーションを推進できることを確信しています」