既存のストレージ サービスと比較して約12倍のIOPSを設定するとともに、スケールアウト型オールフラッシュストレージであるSolidFire により、将来的な利用状況の変化にも柔軟に対応
ネットアップ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:岩上 純一、以下ネットアップ)は、GMOクラウド株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:青山 満、以下GMOクラウド)の提供するパブリッククラウドサービス「GMOクラウドALTUS(アルタス)」が、新たな高速ストレージメニュー「フラッシュディスク」を支えるストレージ基盤の構築において、NetApp® SolidFireを採用しましたので、お知らせいたします。
「GMOクラウドALTUS」に新たに追加する高速ストレージメニュー「フラッシュディスク」では、SolidFireの導入により、オールフラッシュストレージが備える高速なIO性能を活用でき、既存ストレージメニュー「標準ディスク」に比べて約12倍のIOPSの設定が可能になりました。「GMOクラウドALTUS」をご利用のユーザは、このメニューを利用することでデータベースの運用など、これまで困難であったIO負荷の高い用途で活用できるようになりました。
GMOクラウドは、日本のインターネット黎明期である1996年から20年以上にわたりホスティング事業を手掛け、2011年からはパブリッククラウドサービスの提供を開始しています。現在の主力パブリッククラウドサービス「GMOクラウドALTUS」は、2014年にサービスを開始し、コストの最適化を図りやすいリソース型の「Basicシリーズ」と、高セキュリティ環境の「Isolateシリーズ」の2 種類のシリーズを提供するとともに、両シリーズを組み合わせた運用や、専用サーバと組み合わせたハイブリッドクラウドも容易に構築できます。
「GMOクラウドALTUS」は、提供開始後から契約数を順調に伸ばし、Webサイトのホスティングだけでなく、社内向けシステム基盤やコンテンツ配信などにも使われるようになるなど、用途も多岐にわたっています。その結果、「GMOクラウド ALTUS」 上でデータベースを運用するユーザが増加し、ストレージへの書き込み処理が多くなるなど、クラウドリソースの使用傾向が変化してきていました。そこでGMOクラウドは、これらのユーザの利用環境の変化に加え、より高速なクラウドを使いたい、というユーザからのニーズに対するサービスを提供できるよう、従来のディスク主体のハイブリッドストレージに加え、新たにオールフラッシュストレージの採用の検討を開始しました。GMOクラウドがオールフラッシュストレージに求めた要件は以下の通りです。
- IO性能のQoS管理が可能であること
- パブリッククラウドは利用状況の伸びを予測するのが困難なため、利用状況の変化に柔軟に対応できること
- 従来の仮想化基盤のベースとなっていたディスクストレージによるボトルネックを解消し、IO要件の厳しい用途にも対応可能であること
GMOクラウドでは、これらの要件を満たすオールフラッシュストレージとして、スケールアウト型であることやネットアップのエンジニアのサポートなどが決め手となり、「GMOクラウドALTUS」においてSolidFireの採用を決定しました。SolidFire導入メリットは以下の通りです。
- コスト効率と拡張性に優れ、さらにユーザのニーズに合わせて容量とパフォーマンスを同時に拡張できるスケールアウト型のオールフラッシュストレージ基盤を構築
- ディスクを主体とした既存ストレージでのメニュー「標準ディスク」と比較して、オールフラッシュストレージを採用した新メニュー「フラッシュディスク」では約12倍のIOPSを実現
- SSDの採用により、ディスクストレージの運用におけるディスク故障やそれに伴う交換作業が不要になったことで、ストレージ基盤の運用性が向上
「GMOクラウドALTUS」の新たな高速ストレージメニュー「フラッシュディスク」は、Basicシリーズ、Isolateシリーズの両方で利用可能で、ユーザはそれまで困難だったIO負荷の高い用途でも「GMOクラウドALTUS」を採用することが可能となりました。例えば、オンラインゲームサイトでは、フロント側にBasicシリーズを用いて拡張性を確保しつつ、バックエンドにはIsolateシリーズのフラッシュディスクで高速処理を実現するなどの構成で利用しています。
さらにGMOクラウドでは、「GMOクラウドALTUS」に加え、既存のパブリッククラウドサービスでもSolidFireの利用を開始しています。SolidFireはネットワーク構成の柔軟性が高く、同じクラスタ内でも異なるネットワーク構成を取り入れることができるため、既存システムに大きく手を加えることなく旧ストレージから移行させることができます。これにより、「GMOクラウドALTUS」のような追加メニューとしてではなく、既存ストレージの保守期間の終了に伴い、その移行先としてSolidFireを採用しています。
GMOクラウドでは、SolidFireが提供するQoS機能やSolidFireならではの拡張性、ネットワーク構成の柔軟性といった特長を活用し、今後もサービスの強化に取り組む予定です。
本事例の詳細については、以下のWebサイトをご参照ください。
www.netapp.com/jp/media/cs-gmo-cloud.pdf
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