当資料は、2016年6月5日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳版です。
- NetApp HCI:業界初となるエンタープライズ対応ハイパー コンバージド ソリューション。NetApp HCIは、パフォーマンスの保証、リソースの個別拡張、データ ファブリックの統合などの機能を提供します。
- 従量課金制の消費モデル:クラウド同様の柔軟性でテクノロジの調達を簡易化する消費モデルを提供します。
- オールフラッシュ ストレージ分野におけるリーダーシップを強化:将来を見据えた業界最高水準の保証プログラムと、一段上のレベルのパフォーマンス、効率性、クラウド接続機能を提供します。
- データ ファブリック戦略を強化:ソフトウェア オプションを拡充し、クラウド環境からオンプレミス環境にわたるデータのフル活用を支援します。
カリフォルニア州サニーベール2017年6月5日 — 米国NetApp(本社:カリフォルニア州サニーベール、NASDAQ: NTAP、以下NetApp)は本日、25年に及ぶ歴史の中で最大規模のイノベーションとなる新たなハイブリッド クラウド関連ソリューションとサービスを発表しました。比類ないデータ活用を実現するこれらのソリューションとサービスは、お客様の競争力強化を支援します。
今回の発表内容は、NetAppのデータ ファブリック関連ソリューションとサービスのポートフォリオを拡充するものであり、業界初となるエンタープライズ対応ハイパー コンバージド インフラ(HCI)ソリューション、従量課金制の新たな消費モデル、強化されたオールフラッシュ機能、パブリック クラウド間とのデータ移動を簡易化するハイブリッド クラウド製品が含まれます。
デジタル変革が企業の最優先課題となる中、世界のビジネス リーダーは、組織にとって最も価値のある資産、つまりデータをフル活用する新たな方法を模索する必要に迫られています。データ活用にあたっては、これまで壁となっていた時間、スキル、予算という問題に加え、データ ボリュームの爆発的な増加とさらなる分散化、動的化、多様化という新たな課題も浮上しています。
今回、NetAppが発表したハイブリッド クラウドに関するイノベーションは、きわめて広範なクラウド環境とオンプレミス環境にわたりデータを統合することで、デジタル変革を阻む上記の課題を解決します。企業各社では、デジタル変革の中心にデータを据えることにより、顧客との接点を増やし、イノベーションを促進して、業務を最適化することが可能となります。
451 Researchのリサーチ担当バイス プレジデントであるSimon Robinson氏は次のように述べています。「保有するデータをいかにしてフル活用するかを理解している組織は、デジタル変革を通じて、効率よく自社の競争力を強化できます。企業が成功を収めるためには、データ管理に対する考え方を改め、データ サイロから自らを解放し、あらゆる場所に保存されたデータを統合するためのアプローチを模索する必要があります。今回、HCIやハイブリッド クラウド ソリューション、従量課金制の消費モデルが追加されたNetAppのポートフォリオは、保存場所を問わずあらゆるデータを最大限に有効活用し、組織全体で新たな価値を創造するための手段となってくれることでしょう」
米国NetAppの最高経営責任者(CEO)であるジョージ・クリアン(George Kurian)は、「将来像を明確に描いている組織は、効果的なデジタル変革と長期的な競争力の優位性のために、データのポテンシャルを最大限に引き出すことが不可欠であると認識しています。NetAppは、デジタル時代で成功を収めるための独自のデータ統合ソリューションとサービスを提供しています。本日発表されたエンタープライズ対応のHCIと新たなハイブリッド クラウド ソフトウェアとサービスは、クラウド環境とオンプレミス環境にわたるアプリケーションとデータの管理を簡易化します。この一連のソフトウェアとサービスによって、NetAppデータ ファブリック アーキテクチャおよびハイブリッド クラウド データ サービス分野のリーダー企業としてのあるNetAppは、さらに強固なものになるでしょう」と述べています。
Insight子会社のDatalinkでチーフ アーキテクトを務めるJason Anderson氏は次のように語ってくれました。「Datalinkでは、顧客のアプリケーション ワークロードをプラットフォームに合わせて最適化し、ビジネス価値を最大化するためのサービスやソリューションを提供しています。DatalinkとNetAppは長年パートナー関係にあり、NetAppのデータ ファブリックによるデータ管理を、オンプレミス、ハイブリッド、クラウド プラットフォームの基盤に据えるというビジョンを共有しています。SolidFireをベースとするNetApp HCIは、すでに当社のラボ テストや多くの顧客環境で試験運用されており、真のエンタープライズ対応HCIプラットフォームに求められる優れた安定性、拡張性、パフォーマンス、Quality of Service(QoS;サービス品質)機能を備えることが実証されています。NetAppのHCI市場参入は画期的な出来事です。NetApp HCIは、ITを変革、最適化してビジネス目標を達成するためのソリューションとして、大いに活躍してくれることでしょう」
今回発表した内容は次のとおりです。
- アプリケーション導入の簡易化、期間短縮、拡張を実現する次世代データセンター ソリューション
NetApp HCI、世界初のエンタープライズ対応ハイパー コンバージド ソリューション: NetApp HCIでは、第1世代のHCIに存在していた制約が解消されています。HCIのポテンシャルを最大限に引き出す同ソリューションは、複数のアプリケーションのパフォーマンス保証や、データ ファブリックを基盤とした比類ない柔軟性と拡張性、オートメーションや統合機能などのメリットを提供します。SolidFireのイノベーションをベースに、大企業、中堅企業、サービス プロバイダでは、すべてのワークロードを統合し、リソースを無駄にせずにシステムを拡張して、次世代アプリケーションで求められる高いパフォーマンスを実現できます。管理の簡易化や、コンピューティング リソースとストレージ リソースの個別拡張などの機能を備えるNetApp HCIなら、インフラが備える性能を余すところなく引き出すことが可能です。また、CommvaultやIntel、MongoDB Enterprise、Veeam、VMwareなどが提供するパートナー ソリューションとの統合にも対応しています。
ONTAP Select、新たなユースケースに最適化されたSoftware-Defined Storage(SDS)ソフトウェア:NetAppの実績あるデータ管理プラットフォームを汎用サーバで利用可能にするSDSソフトウェア、NetApp ONTAP Selectに新たな機能が追加されました。2ノードの高可用性構成やVMware vSphereライセンスの広範なサポートに対応したリモート オフィス / ブランチ オフィス向けの新ソリューションにより、スペースやコストの制約があるリモート オフィスや制約のある環境への導入も容易になります。また、外付けストレージ アレイや新製品のNetApp HCIと併用すれば、VMware vSANを含む多様なストレージ環境にもエンタープライズNASサービスを導入できます。クラウド インフラのIBM Bluemixでサービスとして利用することも可能です。ONTAP Selectには、90日間使用できる評価版が用意されています。
- ITリソース導入時の選択の自由を広げるハイブリッド クラウド ソリューション
オンプレミス環境でクラウドのような柔軟性を実現するオンデマンドの消費モデル:この新たなテクノロジ サービス提供モデルでは、データ ストレージ容量の購入と管理を簡易化できます。NetAppのオンプレミス インフラと、パブリック クラウドの柔軟な従量課金制の消費モデルおよび経済的な即応性を組み合わせたこのモデルでは、利用した容量に対する料金を月単位でお支払いいただきます。NetAppが所有するインフラをお客様自身で管理していただくため、データ管理環境に対するきめ細かな制御とガバナンスを維持できます。NetAppのマネージド サービスとのバンドルでご利用いただく場合は、NetAppまたはNetAppパートナーが提供する包括的なデータ管理サービスを利用することもできます。
OnCommand Insight(OCI)にはハイブリッド クラウドへの移行を容易にする新機能を追加:OCIは、ハイブリッドなITインフラをデータ ファブリック全体にわたって監視、分析する業界初のソフトウェアです。組織のクラウドを構成するマルチベンダーのハイブリッド インフラを一元的に管理、改善するインターフェイスを使用して、トラブルシューティングの効率化やリソース使用量の最適化、コストの可視化、容量とパフォーマンスの予測などを行えます。クラウド移行前には、オンプレミス環境でアプリケーションが消費しているリソースを把握し、移行計画を策定する用途で、クラウド移行後には、アプリケーションのパフォーマンス データや容量データを監視する用途で利用できます。
- パフォーマンスと効率性を改善するデータセンター最新化ソリューション
新しいNetApp ONTAPソフトウェアでオールフラッシュのパフォーマンスや効率性、クラウドへのデータ移動機能を強化し、ストレージ運用を最新化:業界をリードするデータ管理ソフトウェアが強化され、マルチクラウドに対応する世界最速のオールフラッシュ アレイNetApp All Flash FAS(AFF)でさらに一段上のレベルのパフォーマンス、効率性、クラウド管理機能を利用できるようになりました。Insight 2016で披露されたFabricPool機能を利用して、使用頻度の低いデータを自動的かつ透過的にクラウドへ階層化することにより、オンプレミスのフラッシュをさらに最適化して、全体的なストレージ コストを最大で40%削減できます。また、複数のストレージ プールにわたるインラインの重複排除機能も、業界をリードするNetAppのデータ削減テクノロジを元に強化されており、ストレージ効率を最大30%向上できます。QoSやインテリジェントなデータ配置などの新しいパフォーマンス制御機能を使用して、ビジネス クリティカルなアプリケーションで一貫性のあるパフォーマンスを維持できます。
NextCredit、将来を見据えた業界最高水準の保証プログラム:NextCreditは、業界で最も柔軟に利用できる将来型のクレジット プログラムです。更新条件を履行する際、対象のAFF Aシリーズ モデルとそれに付随するサポート契約を購入されたお客様は、今後NetApp製品を購入する際に柔軟に使用できる固定額のクレジットを受け取ることができます。お客様はこのクレジットを使用して、クラウド ソリューションやSaaSベースのソリューションを含む新しいテクノロジや機能でデータ ファブリックを構築、アップグレードできます。AFFコントローラのアップグレードやデータ ファブリック クラスタの新規ノード、ONTAP Cloudのライセンスなど、さまざまな用途に利用して、パブリック クラウドのリソースと簡単に接続できます。
エンタープライズ対応のNetApp HCIソリューションに関する詳細情報
NetApp HCIは、業界初のエンタープライズ対応ハイパー コンバージド インフラ ソリューションです。即応性と拡張性、管理性に優れた4ノードのビルディング ブロックに、コンピューティング、ストレージ、ネットワークの各機能を備えています。SolidFireオールフラッシュ ストレージを基盤に設計されており、パフォーマンス保証やオートメーション機能を提供するのに加え、成熟した効率化、レプリケーション、データ保護、高可用性サービスを統合しています。
NetApp HCIは、データセンターのエッジにもコアにも導入できる高い信頼性を備えています。わずか30分ほどで運用を開始でき、一般的なパフォーマンス問題の90%以上を排除できるように設計されています。VMware vCenterプラグインの使いやすいユーザ インターフェイスを使用して、インフラ全体を完全に制御することが可能です。
NetApp HCIの一般提供は2017年度第4四半期を予定していますが、NetAppではすでに、NetApp HCIのインテグレーションを行う多数のテクノロジ パートナーに同ソリューションを早期提供しています。パートナーの見解をご紹介します。
「当社とNetAppには、ハイブリッドITサービスを導入し、社内外に向けて提供したいと考える顧客を支援するという共通のビジョンがあります。本日発表されたNetApp HCIは、そのビジョンを実現するソリューションです。NetApp HCIを利用すれば、企業における最も戦略的な資産、つまりデータが秘める価値を最大限に引き出し、活用するための取り組みを具体化して加速できます。当社では、一般提供が始まり次第、NetApp HCIのサポートを開始します。そして当社のCommvault Data Platformとの組み合わせにより、データがクラウドとオンプレミスのどこに保存されていても、常に安全性を維持し、いつでもどこからでも利用できるソリューションを提供したいと考えています」
- Commvault アライアンスおよびチャネル担当バイス プレジデント Ralph Nimergood氏
「IntelとNetAppの両社は、エンタープライズ コンピューティングの発展に力を注ぐとともに、データ主体の未来における顧客の成功を支援するため、Intel Xeonプロセッサと各種ネットワーク テクノロジを容易に導入できるようにするという情熱を共有しています。今回発表されたNetAppのエンタープライズ対応HCIには、強力なQoSの実現に貢献するIntelのプラットフォーム テクノロジが組み込まれています。ITデータセンター変革における、拡張性に優れたハイブリッド クラウド環境の実現を後押しするNetApp HCIは、かつて誰も想像しなかったビジネス チャンスを作り出してくれることでしょう」
- Intel Corporation データセンターおよびストレージ製品担当シニア ディレクター Jennifer Huffstetler氏
「MongoDBは、ミッションクリティカルなアプリケーションの構築や優れたアイデアの実現のためイノベーターに利用されている、もっとも認知度の高い最新データベースです。NetApp HCIはエンタープライズ規模のハイパーコンバージド インフラを採用し、従来型と次世代のアプリケーションを統合して利用できるようにする、新しいアプローチをユーザーに提供しています。MongoDB Enterpriseは、データ管理における新たなテクノロジのイノベーションの一部を担えることに誇りを感じています」
「一般家庭や企業、学校など、その利用環境を問わず、多くのITユーザは、シームレスなデジタル エクスペリエンスを求めています。その期待に少しでも応えられないサービスは受け入れてもらえません。そのため企業各社は、自社のIT戦略やサービス モデルの見直しを余儀なくされていますが、その中でも特に重要なのが可用性です。今回発表されたNetApp HCIは、当社とNetAppのパートナーシップをさらに強化する機会となります。当社の可用性テクノロジは、NetApp HCIという新たなエンタープライズ対応HCIとの組み合わせによって、リスクの軽減、時間の節約、資本コストと運用コストの大幅な削減を求める顧客の強いニーズに応えながら、現在、そして将来のビジネス目標の達成を後押しします」
- Veeam グローバル アライアンス担当バイス プレジデント Andy Vandeveld氏
「VMwareとNetAppは、データセンターを最新化し、インフラのフル活用を容易にする新たなテクノロジの開発で15年間にわたり協働してきました。今回発表されたNetAppの新HCIソリューションも、仮想化の普及から、Software-Defined Data Centerやハイブリッド クラウドの実現に向けたテクノロジの提供に至る、両社の強力なパートナーシップに基づいて開発されています。VMware vSphereを搭載するNetApp HCIは、両社の実績あるコラボレーションの新たな成果です」
- VMware クラウド プラットフォーム事業部 製品担当バイス プレジデント Mark Lohmeyer氏
NetAppについて
NetAppは、ハイブリッド クラウドにおけるデータ管理のエキスパートです。クラウド環境からオンプレミス環境にわたるアプリケーションとデータの管理を簡易化し、デジタル変革を加速する包括的なハイブリッド クラウド データ サービスを提供しています。NetAppは、グローバル企業がデータのポテンシャルを最大限に引き出し、顧客との接点増加、イノベーションの促進、業務の最適化を図れるよう、パートナー企業とともに取り組んでいます。詳細については、www.netapp.com/jpをご覧ください。#DataDriven
本リリースについてのお問い合わせ先
ネットアップ株式会社
広報担当: 篠木 隆一郎
TEL: 03-6870-7300
FAX: 03-6870-7301
E-Mail: xdl-pr-contact@netapp.com
NetApp、NetAppのロゴ、およびwww.netapp.com/jp/legal/netapptmlist.aspxに記載されているマークは、NetApp, Inc.の商標です。その他の会社名と製品名は、それを所有する各社の商標である場合があります。