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永続的メモリ(PMEM)とは

永続メモリ(PMEM)は、メモリ バス上に配置された、ソリッドステートで高性能なバイトアドレス指定可能メモリ デバイスです。PMEMは、メモリ バス上に配置されているため、データに対しDRAMと同等のアクセス権を持ちます。DRAMとほぼ同じ速度とレイテンシ、NANDフラッシュとほぼ同じ不揮発性を有します。NVDIMM (不揮発性デュアル インライン メモリ モジュール)と Intel 3D XPoint DIMM (Optane DC 永続メモリ モジュールとも呼ばれます)は、永続的メモリ テクノロジの2つの例です。

永続的メモリのメリット

永続メモリの主な利点は次のとおりです。 

  • アクセス レイテンシがフラッシュSSD よりも低く抑えられます。
  • フラッシュ ストレージよりもスループットが向上します。
  • DRAMよりも安価。 
  • PMEMはキャッシュ可能です。これは、CPUにキャッシュできないPCIe インターコネクトに比べて大きな利点です。
  • データへのリアルタイム アクセスにより、大規模なデータセットへの超高速アクセスを実現 
  • データはフラッシュのように、電源が切れてもメモリ内に保持されます。

永続メモリのユースケース

永続メモリは、次のようなさまざまな方法でアプリケーションのレイテンシを低減できます。 

  • 不正の検出:永続的メモリにより、金融機関や保険会社が数百万件ものレコードに対してデータ分析を実行し、不正な取引を検出するスピードが向上し、財務上の損失やブランド名への影響を防ぐことができます。
  • サイバー脅威分析。永続的メモリを使用することで、企業は増え続けるサイバー脅威を迅速に検出し、防御することができます。 
  • Webスケールのカスタマイズ。永続的メモリを使用すると、関連性のあるコンテンツや広告をユーザに提供でき、ユーザのオンライン体験をカスタマイズできるため、ユーザのクリックスルー率が向上し、 E コマースの収益機会が拡大します。
  • 金融取り引き金融取り引きアプリケーションでは、永続的メモリを使用して、金融取り引きを迅速に処理して実行できるため、競争上の優位性を獲得し、収益機会を増やすことができます。
  • モノのインターネット(IoT)膨大なデータセットをリアルタイムで高速処理できるため、価値創出までの時間が短縮されます。

永続的メモリ vs. NVRAM

不揮発性ランダムアクセス メモリ(NVRAM)は、電力が供給されていない場合でも情報を保持するランダムアクセス メモリです。データがディスクに書き込まれる前に電源が切断された場合、NVRAMからデータをリカバリできるため、データを失うことはありません。 

NVRAMはバッテリ バックアップを使用してデータを永続的に保持します。この間に、直接接続されているフラッシュ デバイスにデータをフラッシュすることができます。ほとんどの場合、NVRAMはPCIeバス上に配置されます。 

PMEMまたはNVDIM-Nは、バッテリを使用してバックアップすることもできます。メモリ バス上にのみ配置されます。

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