2019年、油圧機器のエキスパートであるHANSA-FLEX AGは、組織や顧客のニーズに合わせてIT構造を適応させるため、2つの大きなプロジェクトに取り組みました。ネットアップとMicrosoftのパートナーであるArvato Systemsと協力して、SAPシステムとデータベースをSAP HANAに更新し、クラウドへの移行を短期間で完了しました。大量のパフォーマンスとレイテンシが必要なワークロードをクラウドで実行するために、Azure NetApp Filesを初めて使用しました。
2019年10月にMicrosoftが提供を開始したAzure NetApp Filesは、ハイパフォーマンス コンピューティング インフラやエンタープライズ ウェブ アプリケーションの移行など、さまざまなシナリオで基盤となる共有ファイル ストレージ サービスとして広く利用されています。HANSA-FLEXは、純粋なSAPプロジェクトの一環としてAzure NetApp Filesを導入したドイツで最初の企業です。移行後、データベースが占めるスペースは、それまでの3分の1になりました。
We had IBM Db2 and SAP HANA—two completely different database systems. While executing the migration, we had to transform, reorganize, and compress the data, without being able to predict how much memory the database would ultimately occupy. Azure NetApp Files gave us a great deal of flexibility.
2019年9月末、プロジェクト チームは計画段階に入り、3カ月以内にすべての主要なSAPシステムをクラウドで運用させるという目標を設定しました。その中には、HANSA-FLEXの450を超える拠点の、8万件の材料マスター データセットを保存する10テラバイトのIBM Db2データベースも含まれていました。そのため、年内に移行を完了させるには6週間の猶予が必要となりました。
3カ月でSAPをAzureに移行し、データベースのサイズを60%削減
データ ファブリックを活用したスマートな移行によりデジタル変革を今すぐ実現。ネットアップのお客様はすでにご存じです。