クラウド バックアップまたはバックアップ サービス(BaaS)とも呼ばれるオンライン バックアップ サービスは、オフサイトでデータを保存する手段です。サービス ベンダーがファイル、フォルダ、またはハード ドライブのコンテンツ全体を、ネットワーク接続を介してクラウドベースのセキュアなリモート リポジトリに定期的にバックアップします。オンライン バックアップの目的はきわめてシンプルで、ビジネス データか個人データかにかかわらず、ユーザの誤操作やハッキングなどあらゆる技術的災害に関連するデータ損失のリスクから情報を保護することです。
オンプレミスのIT部門が一元的に管理するバックアップとは異なり、 BaaSでは、外部プロバイダが管理するプライベート クラウド、パブリック クラウド、またはハイブリッド クラウドにシステムを接続します。
BaaSは、他のオフサイト サービスよりも管理が容易です。データの保守と管理をプロバイダに任せられるので、データ ストレージ管理者は、テープやハード ディスクをオフサイトで操作して管理する必要がありません。
バックアップ サービスを採用するには、まずサービスを購入してアカウントを作成します。次に、バックアップするサービスを選択します。Microsoft Office 365をバックアップするには、Exchange Online、SharePoint Online、またはOneDrive for Businessを選択します。
選択する必要があるのは一度だけです。一度設定した後は、選択したデータに対する変更や、選択したサービスに追加された新しいデータは自動的にバックアップされ、ほとんどのオンライン バックアップ サービスにおいてほぼ瞬時にバックアップされます。
データは、あらゆる組織にとって重要な要素です。重要なデータを失った企業の60%は、データ損失から6カ月以内に廃業に追い込まれています。ソフトウェア サービス(SaaS)ベンダーのバックアップ ポリシーでは、失われたデータの完全かつ迅速なリストアは保証されていないため、SaaSを利用するお客様にとってデータ損失は最大の懸念となることがよくあります。データは、ユーザの誤操作、ハッキング、同期の問題、悪意のある侵入者などによっても危険にさらされることがあります。
SaaSアプリケーションと完全なBaaSバックアップ / リカバリ ソリューションを組み合わせることで、データ損失やそれに伴う不安を容易に回避することができます。
BaaSには、次のような多くのメリットがあります。