ESGとは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)の3つの要素を指し、企業が長期的に成長するために、経営方針へ明確に位置付ける内容となります。
海外ではSDGsよりもESGという表記を使う事が多く、日本国内においてニュースなどで良く聞く機会のあるSDGsとの違いとしては、SDGsは国連総会で採択されたこともあり公的な要素が強いもので、ESGは個々の企業における企業価値を上げる為の経営に関わる内容と理解頂くのがよいかと思います。
SDGsとESGの関係性としては、持続可能な社会を実現する為の行動指針(手段)としてESG経営を実施すると考えると分かやすいです。
今年の4月のニュースにあった、公共調達における人権配慮に関する政府方針を決定というように、ESGへの関心が近年高まって来ていますが、ESG経営に取り組むと得られるメリットについては、以下のような項目が挙げられます。
長期的な価値創造
リスク管理
投資家や顧客からの信頼
法的規制への適合
ESGやSDGsと聞くと、節電や温室効果ガス削減を中心に考えがちになってしまいますが、経営における課題は業界や企業によって異なります。
概要だけですと、イメージし難いと思いますので、ここではNetAppで取り組んでいる、実際の課題について紹介したします。
以下の図はNetAppで公開しているESGレポート。の一部で、自社における重要課題についてESG視点で重要度を定義しています。
例えば、上図のGovernanceの最重要項目には、「Data Privacy & Security」が記載されており、実際に社内におけるSecurity Policyが厳しくなっています。
昨今ですと、ガバナンスの一環として生成AIの使い方やNGとしている内容が会社から案内のあった方もいらっしゃるのではないかと思います。
図においてESGのGovernanceの課題を解決する事でSDGsにおける、「5. ジェンダー平等を実現しよう」 「10. 人や国の不平等をなくそうの」、の解決ができるようかのような形でになっているのは、Lower priorityとされていますがGovernanceの項目には倫理(Ethics)も内包されている為になります。
NetAppのEnvironment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)における各種の取り組み概要については下図を参照頂ければと思います。
Netapp以外の日本おける各種企業について同様の内容について調べる際には、ESGレポートでは検索しても確認できないかと思いますので、サステナビリティレポートという形で検索すると同様の内容を確認することができます。
次回からは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)の各視点における内容をお届けします。
2007年にNetAppへ入社して以来、同社コンサルタント部門の一員として、ONTAP利用に関するコンサルティングサービスを提供しています。
NAS利用におけるストレージ設定のみならずSAN環境のBackup環境構築やPerformance解析、Securityに関するキャリアを持つプロフェッショナルです。
最近はAIのキャッチアップにも努めており、Blog以外にもQiitaへ記事の投稿を実施しています。